北海道障害年金サポートセンターでは人工肛門(ストーマ)による障害年金申請のサポートをおこなっています。
障害年金の対象となる人工肛門(ストーマ)とは
病気や事故などが原因で排泄(排尿、排便)に障害が有る場合、手術でお腹に空けた人工的な排泄口をストーマといいます。
ストーマには人工肛門や人工膀胱といったものがあり、この手術を受けた人を『オストメイト』と呼びます。
これらストーマも基準を満たす事ができれば障害年金の受給が見込まれます。
事例1 小腸穿孔(せんこう)
対象者の基本データ
病名 | 小腸穿孔(せんこう) |
---|---|
年齢 | 39歳 |
性別 | 男性 |
障害の状態 | 「一時的人工肛門から希望により永久へ」 「潰瘍性大腸炎からの小腸穿孔」 「旅行を躊躇われるなど、一部生活に制限あり」 |
申請結果 | 障害厚生年金3級 |
ご相談までの経緯
さんは大学卒業後、すぐに地元企業に就職しました。
ようやく責任ある仕事を任されるようになった頃、突然血便が出始めました。
腹痛も無かったため「過労かな?」と深くは考えず、一旦様子を見ることにしました。
血便が出始めてから約1年後、風邪のために内科を受診。
その際、ついでに血便のことも相談したところ「精密検査が必要」とのことですぐに大きめの総合病院を紹介されました。
検査の結果「潰瘍性大腸炎」と診断。また検査をしている間に症状がみるみる悪化し「人工肛門増設(一時的)」の緊急手術が行われました。
約3ヵ月度には人工肛門閉鎖となりましたが、その後は腹痛に悩まされ頻繁にトイレに行く状態となってしまいました。
その後、猛烈な腹痛に襲われ救急搬送。検査の結果「小腸穿孔」と判断、緊急手術となりました。
前回とは別箇所に人工肛門を増設した後、医師と相談した結果、QOLを考慮して一時的なものではなく永久人工肛門となりました。
申請結果
申請では、当初発症した「潰瘍性大腸炎」と「小腸穿孔」との関係性に注意し書類を作成いたしました。
また数か月の間にたちまち悪化したことから、ご本人様も経過が曖昧であったことから、
手術の記録や診療録、診断書などから経緯を把握して申立書を作成。
きちんと経過を申立てた結果、「潰瘍性大腸炎」と「小腸穿孔」が因果関係が認められ、「潰瘍性大腸炎」を初診とした障害厚生年金3級に認定されました。
人工肛門(ストーマ)の障害年金に関してよくあるご質問
人工肛門(ストーマ)で障害年金申請をする際によくいただくご質問をご紹介します。
Q.障害者手帳との関係を教えてください
身体障がい者(児)福祉法によると人工肛門や人工膀胱といった永久的なストーマの造設者に対しては身体障がい者として認定され、身体障がい者手帳が受けられます。
また、装具の給付や税の減額・免除などの擁護措置がありますのでストーマの造設が決定した時点でお住まいの市町村へとご相談をオススメします。
Q.就労と障害年金の関係を教えてください
よくある誤解として「働いていては障害年金はもらえない」といった誤解があります。
障害の種類によっては就労条件が障害年金の要件となっている場合もございます。
人工肛門などのストーマでの障害年金には就労は特に問題とされていません。
当事務所でサポートさせて頂いたご相談者の中でも就労しながら受給されている方も多くおられます。
Q.家から出られないのですがサポートは可能ですか?
もちろん対応可能となります!
当事務所では各障害に合わせたサポートを大切にしております。
webを用いたオンライン面談により全国幅広く対応しております。
その他詳しくは『人工肛門(ストーマ)で障害年金を受給するための5つのポイント』をご覧ください。
まずはご相談下さい!
障害年金が受給できる可能性があるか、受給できる場合どれくらいもらえるのか等、障害年金に関しての疑問はお気軽にお問い合わせ下さい。